Profile

日本での滞在制作

HUGH CHO (振付家・パフォーマー)

香港在住。振付家・ダンサーとして活動し、京劇のアクロバットも行う。香港演芸学院を卒業後、2014年までRaewyn Hill & Dancers、Unlock Dancing Plazaに参加。2013年鄧樹榮戲劇工作室の「Detention」にアクロバットで出演。Hong Kong Dance Award 2011、シンガポール・フェスティバル、China Dance Forwardなどでの振付多数。ビデオダンス「Eternal Sunshine」(Cannes Film Festival in 2013)の振付も手がける。ストリートダンサーNick Powerとの協働で、Free space Fest 2013「Compartmentalized」を発表。(2014年にはシドニーで再演)2014年には長編「Mr.Mok」「Made in Hong Kong」を発表。2015年香港芸術節では「Remain with the Question」を発表。

CHOI CHI WEI (京劇俳優・パフォーマー)

国立台湾戯曲専科学校卒業。京劇の中でも立ち回りの役を専門とする。国際的な京劇の俳優として経験豊富。ほかにも舞台、映画、テレビCMなどに出演や振付多数。台湾から香港に移住後、いろいろな京劇の劇団に出演。現在、フルタイムの京劇俳優、香港中国オペラ協会のボードメンバー。

緒方祐香 (振付家・舞踊家)

3歳より踊り始める。高校卒業後3年間のNY留学を経て、帰国後は菊地尚子(705 moving co,)のもとでコンテンポラリーダンスを本格的に学び、同カンパニーにて活動。2013年に福岡県佐賀へ活動の場所を移し、ダンサー・子供・障がいのある人達との作品制作や、チョン・ヨンドゥ、ストウミキコなど数々の振付家の作品に出演、精力的に活動中。また、2014年より福岡県嘉麻市にある射手引神社に本拠を置く弥栄神楽座にて、新たな伝統となりうる新しい神楽を作る取り組みを行っている。

中西レモン (アーティスト)

大学時代には絵画表現専攻。同時期にパフォーマンス・アート、舞踏に関心をもつ。2004年よりショーケース形式の舞台企画『畳半畳』を企画・運営。並行して2003年より、庶民の唄や踊りについて、日本の民間行事のひとつである「盆踊り」を中心にフィールドワーク。現在は河内音頭や江州音頭のような叙事詩を唄う「口説き」に関心がある。2015年より初代桜川唯丸指導による江州音頭通信講座の東京世話人。民俗と現在をテーマに、展示、パフォーマンス、資料集の編集など、企画から実演まで取りくんでいる。

フォーラム・パネリスト

ダニエル・ユン・Daniel Yeung/ キュレーター/ 振付家/ 美術批評家

大学でファインアートと音楽を専攻し、独学でダンス・振付を始める。奨学生としてオランダとロンドンに渡り、2002年にはヨーロッパのダンス批評誌「The Ballet-Tanz year Book」において「注目すべき振付家」として賞賛された。香港舞踊連盟が授与する「香港ダンスアワード」に2000年、05年、09年、12年~14年の6度に渡り受賞。
多分野とのコラボレーションや、国際的な共同制作を得意とし、日本・韓国・台湾・シンガポール・マレーシア・インドネシア・メキシコ・オーストラリアなど、国外からの招聘も多数。また、国際クリエーターズ・ミーティング(京都芸術センター)、京都の暑い夏、リトル・ アジア・ダンス・エクスチェンジ・ネットワーク、ソウル国際ダンスフェスティバルなど多数参加。香港の舞踊シーンへのキュレーター、振付家、ダンサー、教育者、批評家としての功績が認められ、香港芸術発展局の「もっとも優秀な芸術家(ダンス部門)」に選ばれた。

柴田尚(NPO法人S-AIR代表)

実行委員会時代から現在までの17年間に36カ国90組以上の滞在製作に関わる。
平成26年度より、北海道教育大学岩見沢校教授(NPOマネジメント研究室)となる。S-AIRではビジュアルアーツが中心だが、現在、大学ではヌーヴォーシルクの滞在製作を試みはじめている。また、日本各地のAIR組織のネットワーク「AIR NETWORK JAPAN」にも取り組んでいる。
共著に「指定管理者制度で何が変わるのか」(水曜社)「廃校を活用した芸術文化施設による地域文化振興の基本調査」(共同文化社)がある。

下山久(「国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ」プロデューサー・芸術監督)

文化庁芸術祭優秀賞受賞作「島口説」をはじめ沖縄発信のオリジナル作品を次々発表。地元沖縄の芸能をとりいれた意欲的な作品づくりをおこっている。海外アーティストとの国際共同制作作品も多く、国内外の芸術団体とのネットワークを築いている。舞台芸術財団演劇人会議理事。アシテジ日本センター理事。日本児童演劇協会理事。沖縄県芸能関連協議会事務局長。アジア児童青少年演劇フェスティバルネットワーク会議議長。2017アシテジ南アフリカ世界大会作品選考アドバイザー等を務めている。

香港での滞在制作

川口智子 (演出家)

1983年生まれ。東京学芸大学大学院修了。佐藤信に師事。2008年より演出活動を開始。2010年よりサラ・ケイン『洗い清められ』(訳:近藤弘幸)の連続上演“Cleansed Project”を企画・演出し、4つの異なる上演をつくり上げた。2014年より“Cleansed”に続く最終章としてケインが未発表のままにした幻の作品“Viva Death”を、不在のテキストとして上演する企画を開始。その第1弾として『#1天使ソナタ』(NPO法人ジャパン・コンテンポラリー・ダンス・ネットワーク「踊りに行くぜ!!」2)を発表。続編を鋭意創作中。2013年より、香港のドキュメンタリー映画監督・卓翔とともに「絶対的」プロジェクトを開始。東京と香港のアーティストの交流の場を開き、『絶対飛行機』(作:佐藤信)の上演を続ける。2017 年より、シンガポールからのメンバーを加え、アジア地域での活動を広げている。

鵜澤光 (能楽師)

1979年生まれ。シテ方観世流能楽師。銕仙会所属。1982年に仕舞「老松」で初舞台。2002年東京芸術大学邦楽科能楽専攻卒業。幼少より祖父 故鵜澤雅、母 鵜澤久に師事。大学卒業後銕仙会に入門し、九世観世銕之丞に師事。2007年準職分認定。銕仙会を中心に活動し、海外公演のほか一般、学校でのワークショップなども積極的に手掛けている。http://uzawahisa.jp

黃靜婷 (振付家・ダンサー)

香港演藝学院にて、コンテポラリーダンスを専門に学ぶ。香港だけでなく、ポーランド、ギリシャ、広州、北京、マレーシア、ニューヨーク、ヴァージニアなど、いろいろな都市で作品を発表。近年では、香港芸術祭のコンテンポラリーダンスシリーズにて「ばらばらの沈黙」(2015年)「ドアの向こうの天国」(2014年)を発表。ワルシャワ・ザビロバーニャ国際ダンスフェスティバル2015にて「骨を運ぶ」、ギリシャにて「Fara」「小さな香港」など、多数の作品を発表。また香港芸術発展局からの委嘱作品の発表や、進念・二十面體でのクリエイティブ・ディレクターも務める。

王侯偉(広東オペラ俳優)

広東オペラの若手俳優。「旦」(女性の役)を専門とする、香港では現在唯一の女形役者。ファルセット(裏声)を得意とする。広東オペラの歌姫として名高い鄺健廉の歌唱法を学ぶ。2002年「香港学生広東オペラ歌唱大会」にて優勝。香港代表として参加した北京大会では審査員賞を受賞。2007年「松月広東オペラ文化センター」を設立し、広東オペラの上演、普及、育成にも従事。2010年「禁じられた愛」にてCDデビュー。2014年より、ラジオにて広東オペラの番組を持つ。